会社を辞めたらまず何をすればいいの?
フリーランスになったらやるべきこととは?
やるべきことがある
会社を辞めてフリーランスになるには、いくつかの手続きが必要です。やらなきゃいけないことはいろいろあるし、先のことは不安だしで落ち着かない時期ですが、目の間にあることをひとつひとつ着実にクリアしていきましょう。
国民健康保険に加入する
会社員の場合は会社の健康保険に加入していますが、退職すればそれもなくなってしまいます。どこの会社にも属さなくなるフリーランスは、国民健康保険に加入しましょう。手続きは、住んでいる市町村の役場でできますよ。手続きを行う際には、「社会保険の資格喪失証明書」や「雇用保険の離職票」などの書類を持参します。これらの書類は、退職日を確認するために使われます。直接前の会社に問い合わせて退職日を確認してくれるケースもあるようですが、書類を用意しておいたほうが確実です。保険証は手続きをしたその日に受け取れるので、治療中でも心配ありません。
前の会社の健康保険を継続したい場合には、退職日から20日以内に手続きをすれば継続できます。手続きは近くの年金事務所でOKです。「健康保険任意継続被保険者資格取得申出書」という長い名目の書類に必要事項を記入して提出しましょう。ただし、もう会社員ではないので、継続したとしても保険料は2倍になります。
国民年金に加入する
健康保険が終わったら今度は年金です。会社員の場合は厚生年金に加入していたはずですが、フリーランスになったら国民年金になります。手続きは健康保険と同じく、住んでいる市町村の役場ですることができ、完了すると後日納付書が郵送されてきます。手続きの際には「年金手帳」と「離職もしくは退職証明書」「社会保険の資格喪失書」など、「退職した日付が確認できる正式な書類」もお忘れなく。
開業届と青色申告申請書を提出する
健康保険や国民年金の手続きが終わればまずはひと安心。今度はフリーランスとして正式にデビューするための手続きです。行き先は最寄りの税務署。提出するのは「個人事業の開業・廃業等届出書」という書類です。国税庁によると、「事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出」とのことなので、フリーランスになったら早めに提出しておきましょう。この時までに「屋号」も決めておいてくださいね。
税制上何かとお得な青色申告を希望するなら、「所得税青色申告承認申請書」も一緒に提出します。確定申告のタイミングになってから青色申告を希望してもできないので、開業手続きと同時にやっておくことおすすめします。青色申告の申請については、開業から2ヶ月以内もしくは青色申告をしたい年度の3月15日までに書類を提出すればOK。65万円の控除はかなり大きいのでぜひチャレンジしてみてくださいね。